
2026年1月19日、株式会社GRCSは、AI技術開発に定評のある株式会社フィックスターズとの資本業務提携を正式に発表した。両社はこの提携を通じて、GRCSのリスク管理ノウハウと、フィックスターズの先進的なAI実装力を本格的に結びつけ、同社の主力ツールを抜本的に刷新する方針を打ち出している。
AIでリスク管理を進化させる
これまでGRCSのサービスは、専門家による人的対応に大きく依存していた。しかし、今回の提携でAIを積極的に取り入れることで、従来のモデルから脱却し、高度に自動化・標準化されたプロダクト提供へと大きく舵を切る。顧客企業にとっては、リスクの早期発見や対応スピードの向上といった実質的なメリットが期待できる。
主力ツールにAI実装し効率化
具体的には、同社の3本柱となるツールを対象に刷新を進める。全社的なリスクを一元管理する「EnterpriseRisk MT」、取引先や委託先のリスクを監視する「SupplierRisk MT」、そして、セキュリティインシデント対応を担う「Csirt MT」だ。これらにフィックスターズのAIノウハウを注入し、リスクの自動検知・評価機能やインシデント処理の迅速化を実現する計画となっている。
約9,700万円をAI開発に投入
資本面では、フィックスターズの完全子会社であるFixstars Investmentを割当先とする第三者割当増資を実施する。発行株式数は11万5,000株、発行価格1株841円で、調達総額は約9,671万円(差引手取概算額約9,497万円)。払込期日は2026年2月3日を予定しており、増資後はFixstars InvestmentがGRCS株式の約9.7%を保有することになる。調達資金はほぼ全額をAI技術の実装費用に充てる計画。具体的には上記3製品へのAI機能搭載と運用基盤の構築に振り向け、2026年2月から同年11月にかけて段階的に支出する見込みだ。
GRCセキュリティ事業の拡大
GRCSは、この提携を足がかりにGRCセキュリティ事業の拡大を加速させ、中長期的な企業価値と株主価値の向上につなげていく考えを示している。AI活用が急速に進むIT・セキュリティ業界において、両社の連携は中小規模プレイヤーにとっても参考になる動きとなりそうだ。